2010年06月08日

出稼ぎ者が持ち込む恐ろしい病気

ヒベロンプレットに滞在していた時に知合いのオレンジ農園のカマラーダがバルベイロに以前刺されていたらしく心臓拡大であっけなく亡くなった。そこで始めてこの病気のことを知った。プレジデンテ・プルデンテでは日本から研修生が来ていた知り合いが夜中に何か分からないが変な虫に刺されたと大騒ぎになった。バルベイロの存在は知っていたのでとにかく毒蛇ではないが血を抜き応急手当をした幸い違ったようだが、恐ろしい虫なのです。この保虫者が日本に多数いるというのはかなりの確立でしょう。南米からの人達からの献血は絶対に安全が確保されない限り行わない事です。



日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 
南米諸国からの日本への出稼ぎ移民は、既に40万人を越えていると言われており、これらの出稼ぎ者の一部(10%4万人?)が南米の風土病の一つであるシャーガス病の原虫保持者でないかと言われており日本でもシャーガス病が発生しているとのニュースがサンパウロ新聞に報道されています。日本では専門医は慶応大学医学部の熱帯医学寄生虫学の三浦左千夫助手しかいないとのことで『この問題を放置すれば日本国内への病原体の拡散が心配され、今後大きな社会問題になる可能性がある。』と警鐘を鳴らしている。
南米ではブラジル北伯、東北伯、ボリビア、パラグアイ等に現在も竹を泥と捏ねて作ったタイパと呼ばれる土壁の中に生息するバルベイロ(日本ではサシガメと呼ばれている)に刺される事により被病する風土病で戦前日本人が沢山入植したパラナ州の開拓の町、ロンドリーナ、マリンガ、サンパウロ州奥地コーヒー農園の開拓地(ハルとナツの舞台となった地域)で発生しマラリアと共におそれられた風土病が日本に逆輸入されている。大きな社会問題に成らないようにその対策を考えて貰いたい。

日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 
診断法、治療法もお手上げ

中南米から日本に働きに来ている人たちの中で、自覚しないままシャーガス病病原体(アメリカ・トリパノゾーマという寄生虫)の保虫者であったため、日本で発病する人が現れている。シャーガス病病原体の保虫者であっても、発病するのは二十年から三十年後のため保虫しているという意識がなく、発病しても日本では診断できる医師が少なく、治療も出来ないのが実状。さらに問題なのは、病原体に感染した人が輸血すると、輸血を受けた人も病原体に感染すること。感染した在日日系ボリビア人の中にはすでに献血した人もいた。在日日系人の間のシャーガス病問題をこのまま放置すれば、日本国内への病原体の拡散が心配され、今後大きな社会問題になる可能性がある。

中南米各国からデカセギに来ている人は四十万人近くおり、この人たちの母国での生活環境を考慮に入れると、このうちの一〇%、約四万人が保虫者と考えられるという。この人たちが善意から献血した場合、日本では血中のシャーガス病原体の検査態勢が完備していないこともあり、輸血を受ける人に感染する大きな危険をはらんでいる。

日本でただ一人のシャーガス病研究者である慶応大学医学部熱帯医学寄生虫学の三浦左千夫助手の調査によると、中南米出身の在日日系人でシャーガス病ではないかと疑われ検査(一九九九年~二〇〇六年)をした二十九人の内十二人(四一・三八%)からシャーガス病病原体の陽性反応が出た。この十二人の内六人の家族からシャーガス病患者が出ている。これは同じ環境下で生活していたためか、あるいは母子感染(出産で母子感染する)したのかははっきりしないが、同じ地区で生活していたことで保虫者になった可能性が大きい。

シャーガス病病原体を媒介するのはサシガメ(吸血性のカメムシ)で、病原体はサシガメの糞の中にいる。サシガメに刺されたとき傷口をこすり、刺し傷に糞(サシガメは吸血すると満腹し脱糞する)をすり込んでしまうことで感染する。もちろん、保虫者から輸血、臓器移植された場合も感染する可能性が高い。

サシガメは土壁などに生息し、日本移民が多く入植した、マリンガ、ロンドリーナなどのパラナ州の内陸部一帯、サンパウロ州の奥地のプレジデンテ・プルデンテ、リンス、リベイロンプレット辺りも生息地域。ブラジル政府はサシガメの撲滅宣言をしており、シャーガス病は克服したとしているが、輸血や新生児感染以外では新たな感染者は出なくても、すでに感染していることもある。この人たちは二十年後、三十年後、あるいは高齢になり免疫力が低下したころに発病することが十分に考えられる。

三浦助手は、生息地域とされているところで生活していた日本人、日 系人は、一度検査を受けた方がいいという。また、日本へデカセギに行く人も検査をし、陽性反応が出たらそれを覚えておき、日本で心臓などに不具合を感じたら、診断した医師にシャーガス病の保虫者の可能性を伝え、適切な治療を受けることが大切という。

また三浦助手は、最近になってシャーガス病の病原体がアサイ、サトウキビの生ジュースの中にいることが分かったことから、南米への旅行者は美味しいからといってみだりに新鮮なアサイジュース、サトウキビジュースなどを飲まないようにと注意を促している。

三浦左千夫助手の話

日本ではシャーガス病の診断や治療法が確立されていなく、南米のデカセギの人たちが発病したら困ったことになる。それ以上に、輸血、あるいは保虫者が出産することで母子感染などによって日本国内に拡散する可能性もある。なるべく早く、デカセギの人たちのシャーガス病原体の有無の検査を行うべきだろう。また、デカセギ希望者は日本に来る前、自主的に検査を受け、病原体の有無を検査するべきだ。それが自分の命を守ることでもあり、日本で新たな感染者を出さないことにもつながる。

【シャーガス病】
中南米に分布。サシガメの刺し傷から病原体が侵入する。感染一,二 週間で風邪のような症状が出るが、重症の場合は急性心不全で死亡することもある。この初期症状を乗り切っても病原体は体内に残り、腸管や心臓の細胞内に侵入、二十年から三十年後に活動を再開、心臓拡大、不整脈、巨大結腸症などを引き起こし、最悪の場合は死亡する。サンパウロ新聞


シャーガス病:今こそ沈黙を破る時 -発見から100年-
世界中で数百万人がシャーガス病に感染していることを知らないまま生活しています。助けを求めることも、どうして具合が悪いのかもわからないまま、沈黙のうちに命を落とす危険があるのです。
今こそ行動を起し、診断と治療に集中すべき時です。
シャーガス病:今こそ沈黙を破る時




この記事へのコメント
在南米暦(特にブラジル、ボリビア、パラグアイ北部、チリ北部、アルゼンチン北部、)のある方たち
は日本国内、南米ラテンアメリカ人集住地域で行われる、健康相談会でシャーガス病に関する抗体検査などについて相談ください。
慶大・医学部・熱帯医学寄生虫学・三浦
Posted by C.S.M at 2010年06月20日 22:12
昨日(2011/6/19)の事ですが、3歳になる孫が我が家の庭でサシガメと思われる昆虫に右親指を刺されました。その昆虫は上記写真のサシガメに大変よく似ております。
私どもは埼玉県さいたま市に在住で南米暦も無くシャーガス病を保菌したサシガメとも思えませんが、孫が指をされた当初大変痛がったため救急病院に行ったり、保健所にも相談しましたが十分な回答は得られませんでした。
捕獲した昆虫はこれまで見たことも無く気になり、検索をした結果、当ホームページにたどり着いたしだいです。
ビニール袋に捕獲した昆虫は殺虫剤で既に死んでいますが、一日経過したビニール内壁には液状の赤茶色の糞らしきほのが複数観られます。
埼玉県に外来種のサシガメが居るとも思えませんが、コメントをいただければ幸いでございます。
大変お忙しい中恐縮ですがよろしくお願いいたします。
Posted by 内田照男 at 2011年06月20日 15:23